青森観光の後にゆっくり温まれるおすすめ温泉4選
ねぶたやりんごで有名な青森県。太平洋にも日本海にも面していると言う特徴から、同じ県でも全く違う文化が混在しており、観光すべきスポットがたくさんあります。そんな中でも忘れてほしくないのが温泉。実は青森には、日本でも珍しいユニークな温泉が点在しているのです。
今回は、青森に行ったらぜひ立ち寄って欲しい温泉を紹介していきます。青森に行く予定のある方、温泉でゆっくりしたいと思っていた方はぜひ参考にしてください。
浅虫温泉
浅虫温泉は平安時代から愛されてきた温泉地で、海水浴やスキー、水族館や遊園地などのレジャー施設も兼ね備え、かつては「東北の熱海」と呼ばれていたこともあります。津軽藩主もよく訪れていた由緒ある温泉地で、旅館やホテルが立ち並ぶ温泉街でもあります。陸奥湾を望みながら温泉に浸かることもでき、夕日が陸奥湾に浮かぶ小島を染めて行くさまも浅虫温泉の人気の秘密です。賢く温泉に浸かるのであればおすすめしたいのが「麻蒸湯札(あさむしゆふだ)」。1,500円で買えて3ヶ所まで温泉を楽しめるチケットです。浅虫温泉の宿泊施設や観光案内所で販売されているので、1件目の温泉に行く前に購入してから向かうといいでしょう。
酸ヶ湯温泉
約300年前に発見されたと言う歴史の古い温泉。かつて鹿が温泉に使っているのを発見したことから「鹿湯」と呼ばれていたことがあり、それが「すがゆ」と変わっていったと言われています。その言い伝え通り、さまざまな体の不調に聞くと言われており、国内で初めて国民保養温泉地に指定されたことでも有名です。酸ヶ湯温泉があるのは青森の中でもとくに雪の多い地域で、日本の観測史上最大の積雪量566cmを記録しています。スキーなどのウインタースポーツで訪れるお客さんも多く、酸ヶ湯温泉はそんな方たちの憩いの場にもなっています。
酸ヶ湯温泉で有名なのが「ヒバ千人風呂」。テニスコート一面にも匹敵する広さのヒバ風呂で、1,000人でも入れそうだと言うことでこの名前が付けられました。そして、ヒバ千人風呂の一番の特徴は混浴と言うこと。女性専用の時間帯があり、男性が立ち入り禁止のスペースもありますが、湯船は仕切られていません。浴場には4つ の温泉でそれぞれ異なる源泉を使用しており、どの風呂に浸かるかで効能なども異なります。温度も異なるため、ゆっくり使って体を温めたい方はすこしぬるめの温泉を利用しましょう。混浴ではありますが、女性用に温泉内でも着られる湯浴み着がレンタルでき、女性専用のお風呂が用意されているなど、女性に対する心配りもされています。女性専用の温泉はヒバ千人風呂とはまた違った源泉を利用しているため、ヒバ千人風呂に入った方も利用してみましょう。
不老ふ死温泉
青森を代表する秘湯が不老ふ死温泉。秘湯でありながらも、多くのメディアに取り上げられているため、目にしたことがある方も多いかもしれません。場所は青森の黄金崎にあり、日本海に面しています。東京から向かうとなると新青森駅を経由して約7時間の旅となります。そんな最果ての地にある不老ふ死温泉ですが、その立地と効能から多くのお客さんが訪れています。名前の通り黄金色をしているのは、含鉄泉であることの証。その効能は高く「美肌の湯」とも「傷の湯」とも呼ばれており、さらにはよく温まり湯冷めをしにくいことから「熱の湯」とも呼ばれています。
そしてもう一つの人気の秘密が、温泉に浸かりながら見える絶景。日本海がすぐそこに見える場所にあるため、日本海の潮騒をうけながら温泉に浸かることができます。一番人気の時間帯が日没前。夕日が日本海に沈んでいくのを温泉に浸かりながら眺めることができます。「日本の夕日百選」にも選ばれている素晴らしい絶景です。ただし、露天風呂の入浴時間は「日の出~日没」なので、日没を見たらすぐに着替えましょう。あたりには照明がなく、真っ暗になってしまいます。露天風呂でなくても、オーシャンビューのパノラマ展望風呂もあるので、そちらから夜の日本海を眺めるのもおすすめです。
大鰐温泉
弘前から近い、スキー場で有名な大鰐にあるのが大鰐温泉。800年もの歴史を持ち、東国を修行していた円智上人が発見したと言われています。さまざまな旅館やホテルが立ち並ぶほか、共同浴場と言う自治体や地元の方たちが管理している温泉もあるので、宿泊先の温泉以外もぜひ利用してみてください。他にも日帰りで入れる温泉も数多くあるため、温泉郷をまわりながら湯巡りを楽しむのもいいでしょう。温泉によっては、りんご風呂が楽しめる季節もあるので、ぜひ時期を見計らって訪れるのもおすすめです。
青森は秘境から名湯まで勢揃い
青森は寒い地域柄からか温泉好きな県民性で、地元の方たちも頻繁に温泉を訪れます。日本でも珍しい泉質の温泉も多いため、温泉好きの方にはぜひ湯巡りを楽しんで欲しい地域です。アクセスが大変な温泉もありますが、時間をかけても満足できる温泉にきっと出会えるでしょう。
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