春秋航空とは？お得に国内旅行したいならおすすめのLCCについて詳しくご紹介

今や多くのLCCが登場し、価格競争が起きていますが、その中でも低価格で話題の「春秋航空」をご存知ですか。

日本のLCCとしては比較的後続組の春秋航空ですが、その求めやすい価格設定からLCCの中でも高い人気を誇っています。今回はそんな春秋航空の安さの秘密と、利用できる空港などを紹介していきます。国内旅行または中国への旅行を考えている人は特に参考にしてください。

良心的な価格設定で評判の春秋航空とは？

中国に本社をおく航空会社、春秋航空公司が日本国内では春秋航空日本株式会社という名前で就航しています。略称である、スプリングジャパンの名前で耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。大本の会社が中国にあるものの、日本国内で就航している春秋航空は、日本のLCCという立ち位置になっています。

春秋航空の安さの理由

多くの人が気になるのは「なぜこんな低価格を実現できるのか」という点だと思います。もちろんさまざまな点でコストカットをしているからなのですが、どんなところでコストカットしているのか見ていきましょう。

営業・販売コスト

まず大きなコストカットがチケットを売るための営業・販売コストです。通常の旅行会社であれば手数料を払って旅行代理店に販売を委託しています。そこで春秋航空はできるだけ自社サイトでのチケット購入されるような仕組みを作っています。今では春秋航空のチケットの70%は自社サイトからの購入で、残りの30%も親会社である上海春秋国際旅行社が販売しているため、一般的な旅行代理店よりも安いのです。また人件費がかかるコールセンターやチェックインカウンターでの予約に手数料を設けることで、人件費のかからない自社サイト購入をすすめているのです。

機材調達コスト

航空機というのは航空会社にとってとても大きなコストになります。春秋航空は利用する航空機を絞ることでさまざまなコストを削減しているのです。まずは機材やエンジンを絞ることでメーカーに対して価格交渉が有利になり、単純に調達コストが抑えられます。航空機の整備も機材が単一なので効率よくできコストカットにつながります。また、パイロットは機材ごとにライセンスが必要ですが、機材を絞ることで雇用するパイロットは全員その機材を操縦できるので、乗員運用の効率が上がるのです。

無料サービスのカット

飛行機に乗ったことがある人なら分かると思いますが、飛行機に乗るとさまざまな無料サービスが受けられます。例えば機内食やブランケット、さらには機内で見られる映画などのエンタメ。あれらは無料サービスとは言っていますが、航空会社が利益を削って提供しているわけではありません。あれらのサービスはチケット代に含まれており、チケット代の中で賄っているのですね。春秋航空ではそれらの無料サービス(実質有料)をカットすることで、チケット代を下げているのです。

座席数の増加

1回のフライトにおける乗客がふえれば、それだけ一人当たりの請求額も下げられます。単純に乗客が倍になれば一人あたりの料金は半額で済むのです。春秋航空で使っている航空機は日本航空や全日空も利用しているものですが、座席の間を詰めることによって、日本航空や全日空よりも15%ほど座席を増やしているのです。狭く感じるかもしれませんが、それも安さの秘密ということです。

春秋航空が利用できる空港

通常LCCは都心の空港に絞っていることが多いですが、春秋航空は比較的地方の空港も利用できることで人気です。春秋航空が使える空港は「成田国際空港」と「羽田空港」はもちろんこと、下記のような空港で利用できます。

■高松空港
■広島空港
■茨城空港
■佐賀空港
■関西国際空港
■中部国際空港
■新千歳空港
■旭川空港

各地域で主要な空港で利用できるので、国内旅行では大変使いやすくなっています。国内の空港だけでなく、本社のある空港でも利用できるので中国への旅行にも便利です。

機内販売の価格設定も良心的

機内食などはコストカットのためありませんが、有料での機内販売はおこなっています。陸で買うよりは少し割高ですが、機内販売としてはとても良心的な価格設定となっています。また評判なのがコーヒーのおかわり。1杯頼んで飲み干し、コップを下げてもらう際に「おかわりはいかがですか」と尋ねられます。追加料金は不要なので、100円でコーヒーがおかわり自由となります。通常の飛行機であれば当たりまえに感じるかもしれませんが、LCCの飛行機ではとてもうれしいですね。

春秋航空でお得な旅を

さまざまな努力で低価格を実現している春秋航空。乗り心地がよくないなどの口コミもありますが、それらも全て低価格実現のためです。飛行機の中では多少我慢できるけど、安く旅行したいという方にはおすすめのLCCと言えるでしょう。