
世界文化遺産「佐渡島の金山」の歴史と見どころ
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世界文化遺産「佐渡島の金山」の歴史と見どころ
はじめに
日本海に浮かぶ佐渡島には、かつて江戸幕府の財政を支えた日本最大級の鉱山「佐渡島の金山」があります。約400年にわたって金銀を産出し続けた鉱山の歴史を今に伝える、非常に貴重な遺産です。
2024年には世界文化遺産にも登録され、その歴史的・文化的な価値が国際的にも認められました。坑道跡や巨大な採掘の痕跡は、当時の労働や暮らしを物語り、訪れる人々に日本の鉱山史の奥深さを伝えています。
佐渡金山ってどんなところ?
佐渡金山の歴史
「佐渡島の金山」は、西三川砂金山と相川鶴子金銀山から構成されています。相川鶴子金銀山は1601年に発見され、徳川幕府の直轄地として江戸幕府の財政を支えた金銀山です。
明治に入ると皇室財産とされたのち、当時の三菱合資会社による経営の元、拡大発展を遂げました。1989年、資源枯渇のため残念ながら操業を休止、400年近くに及ぶ長い採掘の歴史に幕をおろしました。
江戸から平成までの388年間に算出した金は78トン、銀は2,330トンにのぼり、まさに日本最大の金銀山でした。
世界遺産登録へ
世界遺産登録に向けた活動は、四半世紀以上にわたる長い道のりでした。1997年頃から地元の有志による活動が始まり、2006年からは新潟県・佐渡市が本格的な取組を開始、2014年には「佐渡金銀山世界遺産登録推進県民会議」が発足し、官民一体の動きへと発展していきました。
2022年、日本政府からユネスコへの推薦書が提出されて現地調査などを経たのち、伝統的手工業による生産技術が高く評価され、2024年7月、ついに世界文化遺産として登録されました。
佐渡金山での過ごし方
アクセス・料金・営業時間
アクセス
新潟港(本州)からのアクセスをご紹介します!
・新潟港(本州) → 両津港(佐渡)
佐渡汽船を利用して、ジェットフォイル約65分/カーフェリー約2時間30分。
少し料金はあがりますが、移動時間を最小限に抑えたい方にはジェットフォイルがおすすめ!カーフェリーはのんびりとした船旅を楽しめます。
新潟港・両津港ともに新潟の郷土料理が味わえる食堂、お土産屋さんがあります♪
・両津港 → 佐渡金山
車で約60分、路線バスで約70分
路線バスは本数が限られている場合もありますので時刻表を要チェック!
営業時間
4月~10月 8:00~17:30/11月~3月 8:30~17:00
※最終入場:16:00(11月~3月は15:30)
※無料駐車場:約500台完備
料金
江戸時代の「宗太夫坑」と明治以降の「道遊坑」の2つの坑道を自由見学できる、最も一般的なコース「佐渡金山コース」の場合、チケット料金は大人1,500円/小学生750円です。
また、チケットがあれば併設の資料館も見学いただけます。
せっかく佐渡金山に来たからこそ体験したい、ガイド付の本格的コースやアトラクション型コースなどおすすめコースもありますので、次の項目でご紹介します!
佐渡金山をもっと知る&楽しむ!おすすめコース
ガイド付 山師コース
金山をより深く知ることができるのが、「ガイド付 山師コース」での体験です。江戸時代初期に開削された「大切山坑(おおぎりやまこう)」。
専門ガイドの案内とともに当時のままの坑道を巡る、学術的にも非常に貴重なツアーです。用意されるヘルメット・懐中電灯・長靴を頼りに、岩肌や手掘りの跡を間近に見ながら約400年前の坑道を歩き進めていくと、いつの間にか山師になったような気分で探検を満喫できます!当時の技術に直接触れ、その圧巻のスケールを目の前にすると、驚嘆すること間違いなし。ご予約をお忘れなく!
ISLAND MIRRORGEコース
長い歴史を持つ金山に、新たな魅力を加えるのが「ISLAND MIRRORGEコース」です。歴史遺産とXRの技術が融合したウォークスルー型のアトラクションで、坑道内を歩きながら幻想の世界が体験できます。
専用のMRグラスとプロジェクションマッピングによって広がる仮想現実の空間は、まるで異世界!私たちをこれまでにない魔法の旅へと連れて行ってくれます。
佐渡金山の魅力に迫る!おすすめ周辺施設
きらりうむ佐渡
エアトリスタッフイチオシ!
佐渡島の金山見学の拠点としてその魅力を伝える目的で2019年に開館した「きらりうむ佐渡」では、金山の歴史や採掘技術、当時の人々の暮らしについて、模型や大型映像を使用してわかりやすく紹介しています。
巨大な小判模型もあり、お子さまから大人の方まで楽しく体感できる施設です。ここで約400年の歴史を持つ金山の魅力や価値を学んでから、実際に現地へ足を運ぶのがおすすめです!
佐渡金山 展示資料館
金山の坑道見学後に立ち寄ることのできる、佐渡島金山についての体験型資料館です。館内は2つの展示室に分かれており、第1展示室では江戸時代の佐渡金山での仕事の様子を忠実に再現。
金鉱石の採掘から小判作りまでの行程が、500体もの人形や模型で説明されています。第2展示室では希少な佐渡小判や一分金などの展示が見られるほか、本物の金塊に触れる体験が可能です。
坑道見学の後に、この資料館でさらに知識を深いものにしましょう。
佐渡金山をお得に回る裏ワザ
相川周遊バス
金山のある佐渡市相川地区を巡るには、「相川周遊バス」の利用が便利です。自身の車を指定の駐車場に停めて利用するパーク&ライド方式の周遊バスで、運賃は無料です。
佐渡金山をはじめとして、「佐渡島のラピュタ」ともいわれる「北沢浮遊選鉱場跡」や、かつての佐渡行政の中心地である「佐渡奉行所跡」、鉱山町時代の繁栄の面影を残す「京町通り」など、相川の主要な観光スポットを効率よく回ることができます。コンパクトな街並みもスムーズに進める小型バスでの運行ですので、移動も快適です。
金ぶらフリーパス
「佐渡島の金山」関連施設を2日間満喫できるフリーパス。大人2,500円 小人1,500円で、「きらりうむ佐渡」と「史跡 佐渡金山」の入場チケットがセットになったお得なチケットです。
きらりうむ佐渡での「小判作り体験」もついてくるので、旅の記念やお土産にもぴったり。また、このフリーパスを提示することで、「史跡 佐渡奉行所跡」と「相川 郷土博物館」も割引料金にて利用できます。
おわりに
「佐渡島の金山」は、観光地として人気なだけでなく、江戸時代から続く鉱山の歴史や当時の人々の営みを今に伝える、非常に貴重な産業遺産です。様々な資料や模型の展示に触れ、手掘りで切り開かれた坑道を自らの足で実際に歩いてみることで、その価値を五感で感じることができます。世界文化遺産にも登録され、改めて世界的にも認められた今、ぜひ歴史と冒険の魅力を体感しに「佐渡島の金山」を訪れてみませんか?