四国・徳島観光を楽しむなら!季節別のおすすめイベント4選
四国の東部に位置する徳島県。瀬戸内海、紀伊水道、太平洋に面している恵み豊かな海、四国山地をはじめとした徳島県の8割を占める山岳地帯、那賀川、吉野川など美しい清流を誇る多数の河川など、豊かな自然と伝統文化が魅力の県です。今回は、徳島県を楽しむ季節別のイベントを紹介します。
徳島県といえば?
徳島県と言えば、豊かな自然や土地の風土に根付いた阿波おどりなどの伝統文化を思い浮かべる方が多いと思います。海・山・川のそれぞれに魅力的なスポットがあり、アウトドアスポーツやレジャー、温泉、グルメ、伝統工芸体験など、さまざまな目的に合わせて行き先を選ぶことができるでしょう。
「自然」を満喫できる体験スポット
徳島県には、海・山・川のそれぞれに魅力があり、自然を満喫できるスポットがあります。まず徳島県内には、たくさんの美しい海岸があり、阿佐海岸鉄道宍喰駅からバスで約10分の距離にある「竹ヶ島」は、シュノーケリングやダイビング、サーフィンやシーカヤックなど、さまざまなマリンスポーツが楽しめる人気スポットです。
次に西日本第2の名峰として知られる「剣山」は、珍しい高山植物や四季折々の景観を堪能できるうえに登りやすい山なので、一年を通して登山客でにぎわいます。また、徳島のシンボルとして「眉山」も有名です。山頂一帯は眉山公園になっていて、展望台からは徳島市街だけでなく淡路島、紀伊半島まで一望できます。JR徳島駅から徒歩10分の場所にある眉山ロープウェイに乗って頂上まで行けるので、気軽に訪れることができます。
最後に、四国一の清流と呼ばれる「穴吹川」では、流れがゆるやかで水深の浅い美しい川辺があるので、小さな子どもでも川遊びを楽しむことが可能です。普段体験できないアウトドアにチャンレジしたい方には、流れが速い「吉野川」でラフティングもおすすめです。清んだ水が流れる川や渓谷では、都会では味わえないスリリングな遊びを体験できます。
「文化」や「歴史」に触れる観光スポット
徳島と言えば「阿波おどり」をイメージする方も多いのでは?そんな徳島を代表する観光スポットに「阿波おどり会館」があります。一年中、阿波おどりを上演しているので、踊りを教えてもらって一緒に体験することもでき、併設の阿波おどりミュージアムでは、徳島に阿波おどりが定着した歴史を学ぶことができるでしょう。
また、県内のいたるところで工芸品の体験教室が開催されているので、ハンドメイドの喜びも味わえます。型染、ろうけつ染めなどが体験できる「藍染め」や、1300年の歴史を持つ美しい色合いの「阿波手漉和紙」、寝ロクロと呼ばれる独自の技法が特徴の「大谷焼」など伝統工芸品も有名です。昔ながらの街並みが広がるエリアもあり、合わせて観光してみてはいかがでしょうか。
オリジナルの陶板で世界中の名画を再現した陶板名画美術館「大塚国際美術館」は、誰もが知っている西洋名画を鑑賞できる、世界でも類を見ない美術館です。イタリアのパドヴァにある礼拝堂を再現したフロアでは、美術館ウェディングを挙げることもできます。鳴門海峡を見渡せる美術館のテラスからの景色は、ロマンティックでカップルに人気のスポットです。
季節別、徳島観光でおすすめのイベント
徳島県内には、四季折々の景色を楽しめる観光スポットやお祭りが数多くあります。豊かな自然と伝統的な文化を体験できる徳島のイベントを季節ごとにご紹介します。
春の徳島を満喫するお花見イベント
徳島は、どの季節にも花々が咲き誇るスポットが数多くあります。中でも、春は桜が格別です。県内各地に桜の名所があり、お花見スポットが充実しています。JR徳島駅から徒歩3分の好立地にある「藍場浜公園」では、新町川沿いに咲く桜並木の遊歩道を散策しながらお花見ができます。また、美馬市の「八百萬神之御殿」は、山の斜面に約8,000本のソメイヨシノが咲き、満開時は一面ピンクで覆われた幻想的な空間を堪能できます。大人気のお花見スポットですが、山深い場所のため毎年渋滞が予想されています。
他にも、船窪つつじ公園などで楽しめるつつじ、大久保をはじめとした菜の花、岳人の森のシャクナゲやヒメシャガ、神光寺ののぼり藤、県西部エリアのシバザクラなど、たくさんの種類の春の花々が楽しめます。開花のピークに合わせて、いろいろな場所でお花見イベントやお祭りが開催されるのでにぎやかです。
徳島の夏の代名詞「阿波おどり」
400年の歴史を持つ徳島の「阿波おどり」。8月中旬に徳島県内の各地で開催されます。徳島には、踊り子と鳴り物で構成される「連」と呼ばれる大小さまざまの踊り子グループがあり、とくに卓越した技量を持つ人気の有名連が演舞を先導し、阿波おどり期間を盛り上げます。阿波おどり開催期間中は、徳島駅周辺の各所に演舞場が設営され、観覧席が設けられます。熱気あふれた踊り子の行列は、近くで見ると大迫力です。有料の桟敷席から阿波おどりを見物したい場合は、事前にチケットを手配しておくことをおすすめします。
また、有名な演舞場だけでなく商店街や町内会が運営する阿波おどりも、いろいろな場所で見ることができます。踊り方を教わって飛び入りすることができるので、観光客も地元の方と一緒になって楽しめます。
芸術の秋に芸能を堪能できる「農村舞台」
徳島県は、全国有数の「農村舞台」が盛んな地域として知られています。神社の境内などで演じられる農村舞台。他の地域では歌舞伎を主としたものが多いですが、徳島県では人形芝居を主とした舞台がほとんどです。かつての徳島県は、村落ごとに人形浄瑠璃をはじめとしたお芝居を演じる劇場があり、村人は鑑賞するだけでなく演じ手として関わってきた文化がありました。
現在でも、その舞台は継承され、秋になると県内の神社などで農村舞台が開催されます。毎年11月3日、文化の日に徳島市の五王神社境内で上演される人形浄瑠璃芝居「犬飼農村舞台公演」は、国の有形民俗文化財に指定されている舞台で、特殊なカラクリが見どころです。
(画像は藍住町歴史館:https://www.city.tokushima.tokushima.jp/kankou/kankou_kennai/kennai_ichiran/naruto/aizumi.html)
初春イベントで新年のお祝い
徳島県内では、新春イベントを楽しめる催しが年明けから続きます。初日の出を見に行くならば海部郡美波町の海岸で開催される「ひわさ冬まつり」がおすすめです。ひわさ冬まつりでは、日の出とともに海岸で演奏される和太鼓と海上で大漁旗を掲げた漁船が相まって荘厳な雰囲気に包まれます。
他にも、1月9日から11日に開かれる通町の「えびす祭り」は、境内までの道に露店が立ち並び、新年を祝う参拝者で身動きできないほど溢れかえります。五穀豊穣を願う餅投げや福投げに参加して、活気に満ちた新年の福を受けましょう。
季節を通して満喫できる四国・徳島県のイベント
四国・徳島県には、自然・文化・歴史を体験できるさまざまな人気スポットがたくさんあります。四季折々の自然を楽しめるアクティビティはもちろんのこと、徳島県民のプライドと情熱が詰まった阿波おどりなど、徳島ならではの魅力を堪能できるイベントが盛りだくさんです。観光だけでなく参加型イベントも多いので、積極的に地元の人と交流すると旅の思い出が深まります。