冬の東北で快適に過ごすために最適な服装とは
青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県の6県を含む東北地方には、その土地ごとに数多くの魅力があり、この冬旅行に出かけるという方も少なくないはず。しかし、東北地方に含まれるほとんどの地域は豪雪地帯、一部は特別豪雪地帯にもなっており、厳しい寒さや雪の対策をしておく必要があります。そこで今回は、冬の東北の寒さや、東北旅行を快適に過ごすための服装についてご紹介していきたいと思います。
東北は日本海側と太平洋側で気候に違いがある
東北地方の冬はどこも厳しい寒さであることに違いありませんが、東北地方の中心部を南北に奥羽山脈が伸びており、そこを境に日本海側と太平洋側で気候が変わるとされています。
日本海側にあたる秋田県・山形県などは、日照時間も少なく季節風の影響を強く受けるため、例年、降雪量が多く寒さも厳しくなります。一方で、宮城県・岩手県・福島県などの太平洋側は、寒気団や北風・西風の影響で雪が降ることもありますが、日本海側に比べると降雪量も少なく晴天になる日も少なくありません。特に宮城県と福島の太平洋沿岸は豪雪地帯になっておらず、東北地方の中でも降雪量は多くないといえるでしょう。
オススメのアウター
寒さの厳しい東北地方へ旅行するのであれば、防寒対策は必須です。特にアウターにはこだわっておきたいところ。一般的にオススメとされているアウター以下のようなものになります。
ダウンジャケット
厳しい寒さに立ち向かうための装備として、最もオススメのアウターといえばやはりダウンジャケットです。ダウンジャケットがあれば、インナーが少しくらい薄くても寒さをしのぐことができます。雨や雪が降ることを考えて、外側の生地に水や雪をはじく防水機能がついているものを選ぶようにするとよいでしょう。最近では、細身で薄手ながら防寒性能の高いダウンジャケットも多いため、モコモコとするのが苦手という方はそういったタイプのものを選ぶとよいかもしれません。
モッズコート
もともとは米軍が採用した野戦用のジャケットであるモッズコートは、防寒性も高く着丈も長いため体の大部分を寒さから守ってくれます。また、モッズコート自体が大き目サイズなのでジャケットの上などに羽織ることもでき、オススメのアウターです。しかし、売られているものによっては、ペラペラのコットン素材のものや安っぽいウールを使用したものなどもあるため、モッズコートを選ぶ際は素材などをしっかり見極めるようにしましょう。
オススメのトップス&インナー
暖かいアウターがあるからといって油断してはいけません。アウターの中に着るトップスやインナーもしっかりと選ぶようにしましょう。
ニット系アイテム
暖かくお洒落なニットは寒い地域への旅行でも重宝します。薄手でも暖かい素材のものであれば荷物もかさばりません。また、ニット系のアイテムは長時間折りたたんでもシワになりにくいのも嬉しいポイントです。ニットアイテムと一言でいっても、Vネック・タートルネック・パフスリーブなどデザインも幅広いため、旅行中のコーディネートも楽しむことができます。
カーディガン
寒い地域の電車内や施設内は、暖房が効いていて汗をかくほど暑いということもあります。そのため、簡単に脱いだり着たりすることができるカーディガンがあると便利かもしれません。
インナーダウン
近年人気のインナーダウンなどを重ね着するのもオススメです。インナーダウンを中に着こむことで、少し薄手のアウターでも暖かく過ごすことができます。インナーダウンとアウターのカラーで遊んだコーディネートをすることができるのもポイント。
インナーは発熱素材がオススメ!
トップスの下に着るインナーは発熱素材のものがオススメです。今では様々なメーカーから発熱素材のインナーが売られており発熱の度合いも様々なので、トップスやアウターによって変えていくのもよいかもしれません。ただし、発熱素材のインナーは化学繊維を使用しているものが多く、人によっては痒みを感じてしまう場合もあるため注意しましょう。最近では綿の割合が多いものも販売されているため、肌に合わないという方はそういったものを選ぶのも一つの手です。
起毛になっているパンツや裏起毛のタイツがあると便利
ボトムスは普段はいているデニムやチノパンなどでも問題ありません。旅行では動きやすさも重視されるため、女性もパンツスタイルが望ましいといえます。また雪の降る地方へ旅行される場合は、裏起毛のパンツやタイツなどをはくようにすると寒さを防ぐことができるため重宝するはずです。タイツとパンツの重ね履きをするのもよいでしょう。
靴での対策も忘れずに!
寒い地域への旅行の対策を考える際は、ついつい服装ばかりに目が行ってしまいがちですが、忘れてはいけないのが靴です。特に雪が降る地方では足元から冷えてしまったり、雪で滑ってしまったりといったことが考えられます。「スニーカーなら大丈夫」と思っている方もいるかと思いますが、靴底の溝が浅いタイプのシューズでは滑りやすく転んでしまう危険性があります。
そのため、靴底にしっかりと溝が入ったシューズやブーツをはくようにするのがオススメです。アウトドアブランドのスノーブーツは、防寒性・防水性もあり滑りにくくなっているものがほとんどなので、それらのアイテムを一つ持っておくとよいでしょう。雪の降らない地域に行く場合は、履き慣れたスニーカーやパンプスなどをはいていっても問題ありません。
あると嬉しい小物!
三首を温める「三“首”の神器」
寒さ対策をするのであれば、三首(首・手首・足首)を冷やさないようにすることが大切です。これらの部位は皮膚が薄く、冷えてしまうと全身を巡る血液までもが冷えてしまうため体の冷えに繋がるといわれています。しかし、反対にしっかりと三首を温めることができれば、血液を温めて体を温めることも可能です。マフラー・手袋・厚手の靴下などを着用し、しっかりと三首を冷やさないようにしましょう。
イヤーマフ
寒いところにいると耳が痛くなってくるもの。そういったことを防ぐのに役立つのがイヤーマフです。耳は帽子でも守ることができますが、脱いだりかぶったりが面倒だったり髪の乱れが気になったりすることもあるはず。イヤーマフであればそういった負担もなく、耳を守ることができます。
寒さに負けずに楽しもう!
冬の東北地方は寒さや雪と厳しい環境ではありますが、その分魅力も盛りだくさんです。しっかりと防寒対策をとって東北地方へと旅行すれば、十分その魅力を楽しむことができるはず。服装・靴・小物など事前の準備をしっかりとして、楽しい東北旅行を送ってください。