B級グルメの宝庫!青森に行ったら食べたいソウルフード
青森がB級グルメの宝庫だって知っていましたか。日本海と太平洋にまたがる青森県は、地域によって気候が大きく違うため、食文化も地域によって大きく異なります。そのため、各地でソウルフードであるB級グルメが生まれたのです。
今回は青森県のB級グルメを紹介していきます。これから青森に行く人、もしくは旅行に行こうと思っているけど、まだ行き先を決めてなかった人は青森でB級グルメの旅はいかがでしょうか。
せんべい汁
まずご紹介するのは八戸の「せんべい汁」。2012年にB級グルメの祭典「B-1グランプリ」で金賞をとったので、名前だけでも聞いたことがある人も多いと思います。 その名の通りせんべいの入った醤油味の汁物です。八戸には、もともと南部せんべいという郷土料理がありますが、それを汁用に作った「かやき煎餅」を利用します。せんべい以外の具材は「すいとん」と同じ。すいとんの代わりに、保存のきくせんべいを使ったのが始まりだとも言われています。
バラ焼き(十和田)
十和田地方で愛されて続けているのがバラ焼き。青森・十和田市内で約80軒もの店で提供されている、青森を代表するソウルフードです。その実態は牛バラ肉と玉ねぎを、甘辛タレで焼くというシンプルなものですが、その作りやすさ故に多くの県民に愛されています。戦後食べ物がなかった時に、安く手に入る牛バラを食べるために考案されたメニューです。すき焼きのように溶いた卵を絡めてもおいしく、ご飯が何杯でも進んでしまう一品です。
味噌カレー牛乳ラーメン
青森にラーメンのイメージを持っている人は少ないかもしれませんが、なんと人口10万人あたりのらーめん屋が38.36軒で、全国6位というデータがあるくらいラーメン好きな県なのです。いくつかご当地ラーメンがあるものの、その中でインパクトが大きいのが「味噌カレー牛乳ラーメン」。味噌は分かりますし、「カレーうどん」があるのでカレーもなんとなく分かります。しかし牛乳を使ったラーメンは想像もつかないかもしれません。しかし、味噌カレー牛乳ラーメン以外にも、牛乳を使ったラーメンは青森のラーメン屋では見られるほど、牛乳ラーメンは青森でポピュラーなもの。札幌ラーメンがルーツになっているので、中太のちぢれ麺が使われています。札幌らーめんにカレーのスパイシーさと牛乳のまろやかさが加わった味ですが、気になる方はぜひ一度食べに行ってみましょう。
煮干しラーメン(津軽エリア)
ご当地ラーメンが続きますが、「煮干しラーメン」も青森のソウルフード。全国で煮干しラーメンを出している店はありますが、その発祥は青森と言われており、青森全域で煮干しラーメンが提供されています。特に弘前を中心にした津軽エリアでは「津軽ラーメン」とも呼ばれており、煮干しラーメンの激戦区でもあります。雪国ならではの少し塩辛い味付けとなっているため、雪国以外から来た方が食べると、濃厚に感じるかもしれません。そのレパートリーはお店ごとに広がっており、お気に入りの煮干しラーメンを見つけるのも楽しみの一つでしょう。
つゆ焼きそば(黒石)
ご当地ラーメンではありませんが、つゆ焼きそばもユニークなB級麺類グルメのひとつ。もともと黒石地方には、太平麺に甘辛いソースを絡めた「黒石やきそば」というB級グルメも存在します。その黒石やきそばに和風だしのつゆをかけて、揚げ玉とネギをのせたのが「つゆやきそば」となります。なんでも作り置きして冷えた黒石やきそばに、温かいつゆをかけて食べたのが始まりなんだとか。やきそばのもちもちした食感と、ソースの酸味がきいた独特の味わいが特徴で、他の麺類で例えることが難しいB級グルメです。気になることはぜひ黒石に食べに行ってみましょう。
いがめんち(弘前)
弘前を中心に母の味として愛されているのが「いがめんち」。イカの足を包丁でたたき、季節の野菜などと一緒に小麦粉に混ぜた揚げ物です。「いが」とは「イカ」がなまったもの。海のない弘前では、「スルメイカ」の保存食として「いかすし(いかに野菜を詰めて煮込んだもの)」が食べられていましたが、余ったイカゲソを食べる料理として広がりました。イカゲソの歯ごたえは、おかずとしてだけでなく、酒のつまみとしても愛されています。
青森のB級グルメを食べつくそう
「せんべい汁」や「味噌カレー牛乳ラーメン」など、インパクトの強いB級グルメがたくさんある青森県。地域によって気候や文化がまったく異なる青森県では、地域ごとに独自の食文化を成長させてきました。今回紹介したB級グルメも「青森」に行ったら食べられるわけではなく、その地域でしか食べられないものも多いです。気になった料理があったら、ぜひ現地に足を運んで口にしてください。