高知で歴史めぐりを堪能!歴史好きにはたまらないおすすめ観光スポット
豊かな流れの四万十川と、それによってもたらされる自然が美しい高知県。四国の南側に位置する高知の海岸線は変化に富み、特徴的な景観が広がります。四国最南端の足摺岬はその名を知る人も多いでしょう。
自然豊かな地で多くの偉人を育み、日本の歴史が刻まれた高知県の魅力をご紹介していきます。
高知の歴史
幕末時代の活躍でその名をはせる坂本龍馬が、高知出身と言うことは多くの方がご存知でしょう。高知県の歴史は深く、さかのぼると日本の国生み神話の中にもその名を見つけることができます。土佐国建依別(とさのくにたけよりわけ)と言う、雄々しく男の国とされている高知には、「いごっそう」や「はちきん」と呼ばれるおおらかさと芯の通った人物が多いように感じます。
土佐の国のはじまり
歴史上に名を連ねる人物を多く輩出した高知県は、「土佐の国」として知られます。その歴史は長宗我部氏が治めたのち、関ヶ原の戦いで敗れた西軍の長宗我部氏に代わり山内一豊が二十四万石の土佐の国の主となりました。
高知城は、合戦での功績を徳川家康から認められた山内一豊が1601年に築城をはじめました。天守閣が現存する貴重な国の重要文化財でもあり、町のシンボル的な存在です。
歴史の偉人たちを知ることができる
歴史を好きな方の中でも人気が高い坂本龍馬は、この高知で生まれ育ちました。高知市内外には薩長同盟から大政奉還までの激動の時代を生き抜いた、坂本龍馬にまつわる記念館や歴史的観光ポイントが数多く存在します。
坂本龍馬をはじめ、明治維新で民権運動に奔走した板垣退助や、三菱財閥の基礎を築いた岩崎弥太郎、数奇な人生からアメリカと日本の橋渡しをしたジョン万次郎も高知出身の人物です。それら歴史を大きく動かした偉人の生家や、貴重な資料を集めた博物館が多いのも四国の魅力の一つと言えます。
歴史に深い関係がある人物たちの生まれ育った地で、その魅力を改めて知ると新たな発見があるかもしれませんね。
高知観光でおすすめの歴史スポット
歴史の中で活躍した人物を多く輩出した高知県。偉人達のゆかりの地をめぐるスポットで、歴史のロマンにふれてみませんか? 高知に多くある博物館は、建築のデザインとしても楽しめるものばかり。歴史的な遺跡と洗練された建築物が共に存在する不思議な場所でもあります。
高知県立坂本龍馬記念館
やはり、高知県と言えば坂本龍馬を思い起こす方が多いでしょう。中でも桂浜から山手の高台にある「高知県立坂本龍馬記念館」は、坂本龍馬にゆかりある品々を集めています。体験型の展示がメインの本館と、龍馬が海援隊へ出した手紙などが展示されている新館からなります。館内から太平洋が一望できる絶景ポイントもあるので、歴史に思いをはせながら海を眺めるのもいいですね。
高知屈指の景勝地桂浜へ立ち寄るなら、坂本龍馬記念館でさらにその歴史や龍馬の魅力にふれてみるのもおすすめです。
高知城
全国に現存する12の天守閣のうちの一つを持つ、高知城。享保12年に城下町を襲った大火によって追手門以外の城郭ほとんどを一度は消失し、宝暦3年までに創建当時の姿のまま再建されました。その後250年以上もの間、幾度とない廃城の危機を乗り越え、その姿をいまに残す数少ない城です。梅と桜の名所としても知られる高知城は、その優美な姿と花々のコントラストも人気が高いスポット。天守からは高知の町並みを一望できます。
この高知城のある敷地には山内一豊の妻として知られる千代の像の他、天守へ登る途中には板垣退助像もあります。
吉良川の町並み
高知県室戸市にある吉良川町は、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されているエリアです。独特な形が印象的な石垣や、明治時代に建てられた漆喰壁の商家、水切り瓦が施された蔵などが立ち並びます。明治時代から昭和の町並みを残すことから、高知県でははじめての重要伝統的建造物群保存地区に指定されました。
台風の被害が多い地域ならではの工夫が活きた「石ぐろ」は、浜や河原の石で造られたこの地域特有の外壁です。風土に合わせた先人の知恵を感じることができます。
若宮八幡宮
長宗我部元親が初陣に出る際、出陣祈願をした神社です。無事に討ち破ることができたことから、この社を出陣祈願の神社としたとされます。勝つ虫と言われ縁起の良い出蜻蛉(でとんぼ)を社殿の建築に取り入れ、本殿をしっぽに見立て蜻蛉が飛び立つ姿を社殿で表しているのが特徴です。
現在は市内港南地区の総氏神であり、厄除開運の神として地元から親しまれています。
高知は歴史好きに嬉しいスポットがたくさん!
今回は四国高知の歴史をめぐる観光スポットをご紹介しました。歴史、自然、よさこいで知られる祭りなど、高知の魅力は一度だけでは伝えきれないほど満載! 歴史好きの方はぜひ訪れてみてくださいね。