カツオだけじゃない!知っておくと得する高知のグルメ情報
「高知のグルメ」と聞いたとき、何を真っ先に連想するでしょうか。多くの人の頭に浮かぶのは、やはり「カツオのたたき」かもしれません。たしかに、土佐沖で釣れるカツオは絶品であり、地元の人からもこよなく愛されています。しかし、高知のグルメはカツオだけではありません。今回は、カツオほど知名度はないものの、食べておいて損はない高知絶品グルメについてご紹介していきます。
あの坂本龍馬が愛した「軍鶏鍋」
高知に住む人たちがカツオと並び慣れ親しんでいる料理が「軍鶏鍋」です。軍鶏とは、闘鶏用として飼育されることもある鶏のこと。プリプリとした、歯ごたえの良い肉は噛めば噛むほどジュワっとうま味が出てくるのが特徴です。また、高知県は「純血軍鶏」に力を入れていることでも知られています。
全国で一般的に販売されている軍鶏は、軍鶏ではない鶏の血が入っている混血種がほとんど。対して、高知の純血軍鶏は100%軍鶏の血を引き継いでいます。純血軍鶏は通常の鶏肉や混血の軍鶏に比べ、より味が濃く肉が引き締まっているのが特徴です。
高知県には、全国的に見ても珍しい闘鶏用の施設があるなど、昔から軍鶏との関係が深い地域として知られています。かつてはあの坂本龍馬も軍鶏鍋を好んでいたのだとか。たとえば、龍馬が暗殺された当日、風邪気味だった龍馬が好物の軍鶏鍋を食べようと、使用人に軍鶏の肉を買いに行かせていた、というエピソードは有名です。
このように、高知との関係が深い軍鶏。旅行で訪れた際には、本場の軍鶏鍋を味わってみてください。
県民から賛否両論の「味噌カツラーメン」
「味噌カツラーメン」と聞くと、何も知らない人であれば「味噌カツが入っているラーメン」を想像するのではないでしょうか。しかし、実際の高知名物・味噌カツラーメンは「カツの入っている味噌ラーメン」が正解です。カツを入れるラーメンの種類によって「醤油カツラーメン」「豚骨カツラーメン」に名前が変わります。
まさに“カロリーの暴力”といってもいいグルメですが、高知県民の中でも「カツがスープでべちゃべちゃとなるのがちょっと……」という理由から、苦手とする人も。しかし、県内には味噌カツラーメンのお店が数多く存在し、県民から愛されているのも事実です。
気になる味噌カツラーメンの味は、「パーコー麺」に近いものと考えておくといいでしょう。もちろん、店によってスープの濃厚さなどは異なりますが、スープ、麺、カツがお互いの長所を活かしあったような味は、一食の価値あり。人を選ぶものの、好きな人ははまってしまうこと間違いなしのグルメです。
頭部にまで酢飯ぎっしり「サバの姿寿司」
高知で捕れる魚といえばカツオですが、実は1年を通じてサバがよく捕れる地域としても知られています。特に有名なのが「土佐の清水サバ」。四国最南端の町、土佐清水市で捕れるサバは、身が締まっており非常に美味なのです。サバの調理方法はいくつもありますが、高知では昔から刺し身や寿司にして食べるのが好まれており、現在でも高知のサバ寿司はとても美味なことで知られています。
中でも有名なのが、「サバの姿寿司」です。サバの姿寿司とは、サバを丸ごと利用して、頭にまでぎっしり酢飯を詰め込んだグルメのこと。その豪快な見た目は、初めて見る人を驚かせるかもしれませんが、どの店でも酢による味付けが絶妙であり、一度食べればやみつきになるのは間違いありません。
やっぱり外せない「カツオのたたき」
ここまでカツオ以外の高知グルメを紹介してきましたが、やはり高知であればどうしても「カツオのたたき」は外せないでしょう。土佐沖で一本釣りされるカツオは、「初カツオ」と「戻りカツオ」の2種類に分かれます。南の海で生まれたカツオはエサの豊富な北の海を目指し、黒潮に乗り太平洋を泳ぎますが、北の海に行く前のカツオが初カツオ、北の海でたっぷり栄養を補給し土佐沖へ戻ってきたのが戻りカツオです。
春に捕れる初カツオは赤身が多く、さっぱりとした味わいが特徴なのに対して、秋ごろから捕れるようになる戻りカツオは濃厚でとろりとした食感なのが特徴。高知のカツオのたたきは、こうしたカツオを分厚く切り、ミョウガや薬味などをたっぷり乗せて食べるのが一般的です。ただし、高知の各お店ではそれぞれこだわりのカツオの味わい方があるため、高知を訪れた際には食べ歩きを楽しんでみるのもいいでしょう。
魅力的なグルメが数多く揃う土佐国・高知
ご紹介したように、高知にはカツオのたたき以外にも一度は食べてみたいグルメが数多く揃っています。少しでも興味をそそられるグルメがあるのであれば、ぜひ土佐国・高知に足を運んでみてください。
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